ベルリンのクリスマス


 ニコラウスの歴史

 

 ニコラウスは、今から1650年前にいた実在の人物です。
 西暦340年、ニコラウスはトルコのミラ(現在のカレ)という町で司教を努めていました。
 ニコラウスは、教会に集う貧しい人々のための食料を調達し、そして特に子どもに対して愛情を注ぐ司教だったと言われています。
 そして彼の召天した12月6日にニコラウスを偲んでお祝いがもたれるようになりました。
 ニコラウスの日に靴の中にチョコを入れるという習慣は、9世紀頃に生まれた伝説によります。3人の娘の嫁入り支度をしてやれない貧しい男が、娘たちをを売りに出すしか生き延びる方法がないというまで追い詰められたとき、聖ニコラウスがそれを阻止するため、夜中にそっと金貨3枚をその家の煙突から投げ入れてやりました。すると金貨は暖炉のそばに置いてあったくつの中に落ちたということです。暖炉の側にかけてあった靴下の中に入ったという説もあります。
 その伝説から、人々は12月6日の前夜にくつを磨いたり、できるだけ大きい靴下を用意して、扉の前に置くようになったということです。