べるりんねっと789の
ベルリンのクリスマス


ドイツのサンタの日、「ニコラウスの日」

 12月6日、ベルリンの子どもたちは、とても早く目覚めます。ドイツのサンタ、ニコラウスのやってくる日なのです。
 子どもたちは起きると、お部屋の外に飛び出します。前の晩、パパやママが厳粛な顔つきでこう言っていたからです。
 「靴をきれいに磨いてから眠りなさい。あなたがいい子だったらニコラウスはプレゼントを持って来てくれるから。でも、もしあなたが悪い子だったり、靴をちゃんと磨いていなかったら、ニコラウスはムチを持ってやってきて、あなたのお尻を叩くのよ」
 ・・・怖いでしょう?だからベルリンの子どもたちは一生けんめい靴を磨いて、お祈りしてから眠るのです。
 でも、朝起きて知らないオジサンにお尻をぶたれたという子の話を聞いたことがないので、ニコラウスはどの子にもプレゼントをもってやってきてくれるのでしょう。
 ベッドから飛び出して昨日磨いた靴の中を覗き込むと、ニコラウスの形をしたチョコや小さなプレゼントが溢れんばかりに入っています。
 「ニコラウスが来た!」と叫ぶ子どもたちの顔が目に浮かぶようです。
 さてさて、大人になっても、やはり5日には靴をきれいに磨いておいたほうが良いようです。「ニコラウスが来たのよぉ~」と顔を赤らめて報告する大人を何度も見かけたことがあります。
  6日の朝、職場に行くとデスクにチョコレートが置かれていたということもあるようです。
  気の利いた同僚の計らい? いえいえ、それは勤勉に働いたあなたのところへニコラウスがやって来た違いありません!