お買い物 ・・・ お買い物ノウハウ
お店に入る | カート | 果物・野菜 | 肉・ハム・チーズ |   | 乳製品
一般商品 | 飲料とデポジットボトル |レジの支払い | 店を出る 

 ベルリン生活に欠かせない日常のお買い物。
 ドイツでは、一般商店の価格表示は内税になっています。
 スーパーや、デパートの食料品総合コーナーでのお買い物は、欲しい商品をカートやカゴに集め、最後にレジにて支払うシステムです。
 デパート内でも専門店コーナーではその店舗でその都度支払います。
 以下にスーパーなどでのお買い物の流れとお買い物の際の留意点やヒントなどをまとめています。
 食品に表示されている表示内容の詳細については「食品表示」のコーナーをご参照ください。
 食品の種類については「プロダクト」のコーナーにも詳しく説明していますのでご参照ください。
 また、一般的な食品名称のドイツ語訳はでいりーでいりーの「ドイツ語集」の食品コーナーでご案内していますので併せてご参照ください。
  右上の項目をクリックすると該当項目に飛び、また、下方へスクロールさせると続けての閲覧できます。
  買い物に出かけるのもベルリンっ子たちとコミュニケーションを図れる良い機会です。日々のショッピングをお楽しみください。



リサーチ日:2006年12



 
お店にはいる

 ドイツ人は挨拶が大好きです。小さなお店でもデパートでも店員さんと目が合ったときは大きな声で「グーテンターク!」といって微笑みましょう。
 スーパーマーケットでのお買物にはカートを利用します。その使い方などは次の項をご参照ください。
  お店によっては手さげのカゴを置いているところもあります。これはそのまま使用でき、レジでの精算後はまた所定の位置に戻します。
 炭酸飲料のボトルやボトルを入れているケースはデポジット制です。
 お店に返しに行けば、デポジット料金が返還されます。
 デポジットボトルの返却は、入店前にボトル返却機がある場合はそれにボトルを入れてクーポンを受け取りレジにて提出します。ボトル返却機がない場合は、レジでボトルを返却する場合と、ボトル返却ばかりを取り扱う窓口を別の場所に置いている場合とあるので確認しましょう。


カート

 スーパーマーケットのやデパートの食料品コーナーなどでは、お買物にカートを利用しますが、そのほとんどはコインを挿入して使用するようになっています。これはカートがまた元の位置に戻されるための保証金のようなものですから、使用後は戻ってきます。挿入するコインは50セントまたは1ユーロコインで、市販されているキーホルダー式のカート用コインも利用可能です。
 カートは店先、または店内に入ってすぐのところに並んでいます。カートの取っ手の右側にコイン挿入口があり、そこと前のカートが鎖でつながっています。
 コインを入れて押したり、またはコイン挿入口をスライドさせると鎖が解除され、カートが取り出せます。
 店によっては少量のお買い物用の手さげカゴや、子供用のミニカートなどを用意しているところもあります。

 



果物や野菜

 八百屋さんなどで買う場合は、口で言って量り売りしてもらいます。札に「Stck. 2.-」などとある場合は、「ひとつ2ユーロ」という意味で、「Kg/1,80-」などとある場合は「1キロあたり1ユーロ80セント」という意味です。

 スーパーマーケットでも札の見方はおなじですが、欲しいものは自分で手にとって、そこにおかれている薄いビニール袋などにまとめます。量りの使用については自分で量ってシールを貼るものと、レジで量るものと現在2通りあります。自分で量る場合は、商品の札のところにナンバーが付いている、もしくは量りの掲示板下に野菜の絵のついたボタンがズラッと並んでいます。

 札にナンバーが書いてある場合は、その番号を覚えておいて量りまで行き、その商品を乗せてそのナンバーを打ちます。そして「ETIKETTEN(チケット)」と書いてあるボタンを押すと、その重さと料金が打ち込まれたシールが出てきますので、それをビニールに貼り完了です。 量りの掲示板下に野菜の絵のついたボタンが並んでいる場合は、その商品の絵柄のボタンを押すとシールが出てきます。

 レジで量るのというは最近出来た方法です。野菜や果物のちかくに量りはあるけれど、シールが出てくるようなものではない場合はレジで量るのだと判断します。 長い行列を耐え、レジに辿り着いてから野菜はシールを貼らなければならなかったと分かるとレジのオバサンも後ろのおばあちゃんもここぞとばかりにため息をついたりしますから、自分もまた野菜売り場に走らなければならなくなるのでご注意ください。
 また、最近は手軽に食べられるようにミックスサラダになったものや皮をむいてカットしたフルーツのパックなども出回るようになりました。それらは同コーナーや、惣菜コーナーなどに置かれています。
 なお、ビンや缶に詰めた保存の利く果物や野菜類は、一般の商品棚に並んでいます。



お肉やハム・チーズ

 お肉やハムやチーズはすでにパックされたものも買えますが、量り売りのほうが新鮮で良質のものが手に入ります。言葉に怯えず、どんどん積極的に良い物を買うようにしましょう。 商品の並ぶガラスケースの前に立ち順番がきたら、「アイン・キロ・リンダー・ゲハックテス・ビッテ(牛のひき肉を1キロください)」などいった要領で、量を言ってから自分の欲しいものの名前を言います。「ビッテ(お願いします)」を始まりか終わりに付けるのを忘れないでください。 「ダルフ・エトヴァス・メア・ザイン?」などと聞かれたら、言った重さよりも少し多くなっているが良いか?と聞かれています。「ヤー(はい)」か「ナイン(いいえ)」でお答えください。どちらかというと言った重さよりも少なめにしてほしいというときは「ビッテ・リーバー・ヴェーニガー」と言えば良いでしょう。
  なお、量り売りのお肉やハム、チーズのコーナーは分けてるところもありますが、同じカウンターに並んでいるところもあります。同じコーナーに並んでいても、お店によっては担当を分けているため、肉を購入したあと、チーズはもう一度チーズ用の列に並びなおさなければならないというところもあります。

 「ノッホ・エトヴァス?」や「ヴァス・ダルフ・ノッホ・ザイン?」と聞かれたら、「他には何か?」という意味ですから、まだ注文したいときはビッテ・・・と続け、これで終りの時は「ダス・ヴェァス(これで全部です)」と言いましょう。料金を書いた紙を袋にホッチキスで止めてくれるので、それを受け取りながら「ダンケ!」をお忘れなく。「シェーネンターク・ノッホ(良い1日を)」などと言われたら「グライッヒ・ファルス(あなたにも)」と答えて完璧です。スーパーなどの場合はここでは支払いません。カートに入れてレジに向かいます。

例)チーズを量り売りで購入。
付けられた表示には購入日時のほか、以下の記載がある。

kg=この商品の重さ
€/kg=1キロ当たりの価格
€=この商品の価格




 卵は、並べられた卵から欲しい数だけを取り、紙パックに自分で入れるところも稀にありますが、一般的には、6個入りや10個入りの紙パックに入れて並べられています。
 パックに入って売られている場合は、パッキングされた日付が記載されています。
 いくつかの箱を見比べて、より最近の日付のものを買い求めるのが良いでしょう。
 また、稀にパックの中で卵が割れている場合があります。卵はひびが入ったり割れたりすると傷みが早くなりますし、帰宅して冷蔵庫に移し返そうと卵を持ち上げた途端に割れて、中が飛び散ってしまうことがあります。買い求めるときにはパックを開けて、壊れた卵が含まれていないかチェックしましょう。その際、底の部分で割れているときは、見ただけでは分からず、流れた白身が底で固まっていることがありますので、指ですべての卵を揺らしてみて、底に付着していないかチェックするのもドイツでの一般的な仕草です。
 卵は、殻が白いもの、茶色いものの2種類がありますが、茶色い殻の卵を見かけることが大変多く、イースターの時期になると、卵に絵を描く習慣からか、不思議に白い殻の卵が多く出回ります。
  また、イースターの時期になると、カラフルな色が吹き付けられた卵を見かけますが、これは固ゆで卵です。
 




 牛乳、バター、ヨーグルトなどの乳製品は、日本より品数が豊富で、日本で見かけない種類のものも多く出回っています。
 乳製品の種類などについては「食品プロダクト」コーナーを参考にしてください。
 フレッシュ牛乳をはじめとする乳製品は、扉が付いていない冷蔵庫の乳製品コーナーに置かれ、ロングライフミルクはまったく別の場所の商品棚ももしくは平台に、コーヒークリームはコーヒー豆のコーナー付近に、また、粉乳はコーヒークリームや製菓材料、小麦粉などのの棚の近く並べられていることが多いようです。
  これらの一般の棚に並んだ商品は、欲しいものを手に取り、賞味期限を確認し、カートへ入れ、最後にレジにて支払います。



一般商品

 商品棚に並んだプロダクトの購入は、日本同様、欲しい物を手に取りカートに入れていきます。
 価格の表示は税込みです。商品の置かれている棚に価格の札が付いていますが、バーコードが普及し、ほとんどのお店で商品自体には価格シールを貼らなくなりました。限られた予算で買い物に出かけるときは、商品をカートに入れるたびごとに計算したほうが良いでしょう。
 値下げ商品・特価商品は稀にレジの機械にその価格が登録されていない場合がありますから、念のため価格を覚えておいて、レジで本当にその値下げ価格になっているか確認した方が良いでしょう。



飲料とデポジットボトル

 ビールやビール入り飲料、ミネラルウォーター、清涼飲料水、アルコール入りミックスドリンクのボトルはデポジット/Dosenpfand/ドーゼン・プファントという制度が敷かれています。
 そのため、デポジットボトルに入った飲料を購入する場合は、中身とは別に、ボトル代金も購入時に一旦、支払わなければなりません。そして使用後に返却して返金してもらいます。
 これは、環境問題を考慮した政府のリサイクリング計画によるもので、ボトルを販売店に返すことによって回収率を高め、より多く再利用させようというものです。
 デポジットの対象となるボトルはEinweg-Flasche/アインヴェーク・フラッシェ/使い捨てボトルと、Mehrweg-Flasche/メアヴェーク・フラッシェ/リサイクリングボトルの2種類があり、それぞれにデポジット料金が異なります。
 デポジット料金は以下の通りです。
 以前は、使い捨てボトルは容量によってデポジット料金が異なっていましたが、システム改正が行われ、現在は容量に関係なく均一料金になっています。
  なお、フルーツジュースや野菜ジュース、牛乳が50%以上含まれた飲料、スポーツ用を除くダイエット飲料、ワインや焼酎などは対象外ですからデポジットを支払う必要はありません。

デポジットボトルの種類
デポジット料金
表示例
Einweg-Flasche
アインヴェーク・フラッシェ
使い捨てボトル

1本につき25セント

Mehrweg-Flasche
メアヴェーク・フラッシェ
リサイクリングボトル
ビールの場合は1本8セント
ミネラルウォーターの場合は15セント

 また、ボトルを入れているケースも持ち帰りたい場合はケースのデポジットを支払います。
 ボトルやケースは次回店舗に持ち込んで返却するとデポジットで支払った金額が戻ってきます。
 返却はデポジット容器入り製品を販売しているお店であればどこで返却しても構いません。
 なお、
デポジット制に指定されている飲料でも、BlockpackungやGiebelpackungと呼ばれる紙製容器やビニール袋詰めなどエコロジカルに有効な容器として認可された容器に入っている場合は、デポジットが掛かりませんので家庭のリサイクリング用ゴミ箱(黄色)に捨てます。



レジで支払う

 レジでは行列の最後尾に並び、ベルト台のところまでたどり着き、前の人の商品がすべてベルト台に乗り終えたら、仕切りバーを置いて前の人の商品とを区切ってから、カートに入った商品をベルト台の上に置きます。ビールや水など重いものをケースで買う場合や、同じ商品を大量に購入する場合は、ひとつだけベルト台に乗せ、順番が来たらカートの中を示すという方法をとるのが楽でしょう。
  レジで自分の番がきたら、レジのひとが「グーテンターク」などと挨拶をしますから同じく「グーテンターク」と笑顔で応えましょう。
 返却ボトル、または返却ボトルクーポンがある場合は、レジを打ち始める前に差し出します。この返却料は買った商品の代金から差し引いてくれますが、何も買わず返却のみの場合は現金を受け取ります。
  レジではカートの中が空かどうかを確認しますので、カートの中に私物を入れているときは持ち上げ、他に商品が残っていないことを見せます。
 レジが入力し終わったものはバーコード判別機の向こう側に置かれていきますから、それをまたカートに入れていきます。
 買い物袋が必要な場合、お店に置かれているものは有料です。価格は普通の大きさで10セント~、大きいサイズで15セント~です。レジの手前やベルト台の下にあるときは自分で取り、ベルト台の上に乗せます。
  レジの後ろなどにある場合は、「アイネ・トューテ・ビッテ(袋をひとつください)」と言って取ってもらいます。「グロース・オーダー・クライン?(大きいの?小さいの?)」と聞かれたら希望を言いましょう。
 買い物袋の有料制度は資源を節約する発想から生まれました。買い物かごや布製の袋を使用して、このビニール袋を使わないようにする人々が多くいます。おしゃれな買い物かごも普及しています。
 商品価格はすべて内税ですから、レジで消費税が加算されることはありませんが、炭酸飲料のボトルやボトルを入れているケースはデポジット制ですからデポジット対象飲料を購入する場合はデポジット料金が商品代金に加算されます。
  お支払いは現金もしくはECカードで行ないます。ECカードはサイン式です。クレジットカードは、スーパーでの支払にはまず使えないと思ったほうが良いでしょう。
  その店舗の発行するポイントカードなどを集めている場合は、精算時にチャージしてもらい(シールなどの場合は受け取り)ます。
  精算を終えたら、「Danke schön/ダンケシェーン/ありがとう」や「Aufwiedersehen/アウフヴィダゼン/さようなら」などの挨拶をしましょう。慣れて余裕が出てくれば「Schönes Wochenende/シェーネス・ヴォッヘン・エンデ/良い週末を」「eben so!/エーベン・ゾー/私からも(「良い週末を」と店員から言われた場合などの返事として)」などとより親近感のある会話も楽しみましょう。



店を出る

  お買い物カートは店外持ち出し可能です。大きなお買物をした場合などはカートごと車まで行き、搬入してからカートを所定の置き場に返しに行きます。デパートや大型スーパーなどでは、返却用のカート置き場が駐車エリアに設置されていることも多く、その場合はそこで返却します。