ドイツでの医療の考え方は、日本とはいくぶん異なります。通常、診察・治療には開業医を訪れ、病院は入院する場所と捉えています。
そしてそれぞれが必要にあわせ主治医(ホームドクター)を持ち、その他の専門医へは主治医からの紹介状を出してもらうという形が多く取られます。
また、治療薬は開業医から受けず、医者の発行した処方箋を持ってアポテーケ(薬屋)に出向き、そこで受け取るというシステムになっています。かといって直接薬屋に赴いて医薬品の購入を希望しても、医薬品のほとんどは処方箋がなければ受けることが出来ないので、いずれにしろ主治医を決めておかれることをお勧めします。
主治医は、大人であれば一般医や内科、他に歯科や持病がある場合はその専門医、女性は婦人科も主治医として決めておくほうが良いでしょう。
子供のホームドクターとしては小児科、他に歯科や、必要によっては眼科なども主治医として決めておくと良いでしょう。歯科や眼科も子ども専門の開業医がいます。
主治医で診察を受けると、必要に応じて専門医または入院先などを紹介してくれます。主治医が症状などを記録した紹介状を持って訪ねることになりますが、すでに専門医や病院を知っている場合は自分の希望を言うことももちろん出来ます。
診察は原則的には予約制ですが、症状がひどく急を要する場合は、前もって電話だけ入れそのまま訪ねるか、時間外の場合は緊急医または病院へ向かいます。
なお、大きな病院には外来診察を行なっているところもあります。
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