リサイクリング対象製品や大型ゴミ、特殊ゴミ以外の一般家庭から出るゴミ（電池や蛍光灯などの特殊ゴミを除く）は濃いグレーの色をしたゴミ箱に入れます。リサイクリング用のゴミ箱は住居の世帯数などによって敷地内に設置の有無が様々ですが、このグレーのゴミ箱は義務付けられていますから、住居用世帯ではどの家屋にも必ず存在します。

　リサイクリングシステムが導入され、定着してきた現在､家庭から出る一般ゴミは、ドイツ国内で毎年約３０００万トンといわれ､ドイツ国内に３５０ヶ所に存在するゴミの埋立地に運ばれる、もしくはごみ焼却場で焼却という形で処理されています。ゴミの埋立地に利用されている場所は､採石された後の穴などですが、２０２０年までには全面閉鎖する予定にあるということです。
　ベルリンでは毎年２４０万トンの一般ゴミが家庭から排出され､ベルリン市清掃局BSRの職員約７４００人がその処理に当たっています。
　ベルリン市から出たゴミを埋める場所は市郊外に３ヶ所ありましたが、そのうち一ヶ所はすでに穴が満杯となり閉鎖になりました。また市内にあるゴミの焼却場ではベルリン市の出す一般ゴミの３０％しか対応することが出来ません。
　ゴミを出さない商品製造、商品販売も強く言われていますが、消費者である私たちが、リサイクリングゴミをマメに分けていくことによって一般ゴミを減らすのも重要な役割と言えます。（データは２００２年４月現在）