ドイツの入学式は日本と少し違います。
入学の数ヶ月前に役所から連絡があり、その後、入学する学校からの購入物のお知らせや担任の先生からカードが届いたり、入学式の招待状がきます。家庭では入学式までに通学に必要なランドセルやノートや筆箱、水筒、体操服の袋などを購入するほか、入学式のためにシュール・テューテと呼ばれる円錐形のいれものを購入します。これに親は鉛筆や消しゴムといった文房具やお菓子などを詰め、入学式の朝、子どもにプレゼントします。この入れ物は上が縛るようになっているので中が見えません。子どもたちは入学式にいくらかおめかしをし、ランドセルを背負い、シュール・テューテを抱いて、親と一緒に入学式に向かいます。
入学式は体育館ではなくアウラと呼ばれる講堂で行なわれ、校長の挨拶のほか、上級生による入学歓迎の披露などがあります。
入学式の後は家庭またはレストランで親戚を呼んでの会食をする家庭もあります。そこで子どもたちはシュール・テューテを開け、中のプレゼントに歓喜します。
入学式の様子を親がやっきになってビデオやカメラで撮る姿はドイツでも変りません。 |
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