ユーロについて

2001年1月1日から導入されるユーロ通貨、その「ユーロ」という名称は「ヨーロッパ」から取られ、アメリカドルのように、独自の記号を持っています。 このユーロ記号は認識力に優れ、数年後には、$のように世界中に知れ渡るといわれています。 日本語ではこの新通貨を「ユーロ」と言っていますが、ドイツでは「オイロ」と発音します。 今回の新通貨導入は、1999年1月1日の発足から、2002年1月1日の本格実施まで、3年の歳月が掛けられています。

1999年1月1日

 物価の安定性を第一の目標としてユーロは誕生しました。 フランクフルト・アム・マインにある欧州中央銀行(ECB)の監視の元、2001年終わりまでは、実際の通貨としては見慣れているドイツマルクを使用しますが、現金を必要としない支払い流通(振込み、小切手、クレジットカードなど)でユーロを使用することができ、表示もマルクとユーロの両方が用いられています。

 

2002年1月1日

 新しい通貨、ユーロの紙幣とコインが一斉に交付され、すべての銀行・信金口座は自動的にマルクからユーロへと置き換えられます。切手もユーロになります。
 1月、2月はドイツマルクからユーロへの移行期とし、マルクで支払うとユーロのおつりが返って来るという具合に徐々にマルクからユーロへ移り変わりますが、3月1日には、ユーロと補助通貨のセントだけが手元にあるという状態となります。この期間中にドイツマルクを使い果たし、他のヨーロッパ通貨はユーロに両替してしまいましょう。 といっても、その後、マルクを持っていたことに気づいても心配はいりません。ドイツ連邦銀行でいつでも換金が可能でです。記念硬貨も同様に取り扱われます。
 現在ユーロ導入を決定している国はドイツ、ベルギー、フィンランド、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャの12カ国ですが、ブルガリア、キプロス、チェコ共和国、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、トルコの13カ国がEUへの新規加盟を申請しています。今後EU諸国は広がり、また、ユーロ通貨も広がりを見せていくと言われています。